「ポートフォリオ」という言葉は、ひとことで言うと、「何かを一つにまとめたもの」という意味ですが、使われる分野によって指すものが異なります。
主に「クリエイターの作品集」と「金融・投資の資産構成」という2つの意味で使われます。
① クリエイターの「作品集」としてのポートフォリオ
こちらは、デザイナーやイラストレーター、エンジニア、ライターなどのクリエイティブな仕事をする人が、自分の実力や実績をひとめで伝えるための「作品集」のことです。
- 何のため?
就職・転職活動や、新しい仕事を受注する際に、「私はこれくらいのスキルがあって、こんな作品が作れますよ」ということを、言葉だけでなく実際の作品で証明するために使います。 - どんなもの?
- 過去に制作したデザイン、イラスト、写真、ウェブサイト、文章など。
- それぞれの作品のコンセプトや、制作で工夫した点などの説明。
- 自己紹介や経歴。
紙のファイルにまとめたり、Webサイトとして公開したりします。
② 金融・投資の「資産構成」としてのポートフォリオ
こちらは、株式投資など、金融の世界で使われる言葉で、自分が保有している金融資産の「組み合わせ」や「一覧」のことを指します。
- 何のため?
「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があるように、一つの金融商品に集中して投資すると、それが値下がりした時に大きな損をしてしまいます。
そこで、株式、債券、不動産、預金など、値動きの異なる様々な資産を組み合わせて持つことで、リスクを分散させ、安定的にお金を育てていくことを目指します。この資産の組み合わせのことを「ポートフォリオ」と呼びます。 - どんなもの?
(例)「私のポートフォリオは、国内株式40%、外国株式40%、現金20%です」といった使い方をします。
これは、自分の資産を「お弁当箱」に詰める作業に似ていて、ごはん(安定資産)とおかず(積極的な資産)をバランス良く詰めることで、自分に合ったオリジナルの資産の組み合わせを作っていくイメージです。
まとめ
分野 | ポートフォリオが指すもの | 目的 |
クリエイティブ | 作品集 | 自分のスキルや実績を証明するため |
金融・投資 | 資産の組み合わせ | リスクを分散させ、安定的にお金を育てるため |