「労働保険(ろうどうほけん)」とは、働く人を守るための公的な保険制度で、「労災保険」と「雇用保険」という2つの保険をまとめた呼び名です。
会社に雇われて働く人を、万が一のトラブルから守るセーフティーネットのようなもの、と考えると分かりやすいです。原則として、従業員を一人でも雇っている会社は、加入する義務があります。
では、2つの保険がそれぞれどんな役割を持っているのか見ていきましょう。
労災保険(ろうさいほけん)とは?
一言でいうと、「仕事中や通勤の途中のケガや病気を補償してくれる保険」です。
- どんな時に助けてくれる?
- 仕事中に機械でケガをした。
- 通勤途中に駅の階段で転んで骨折した。
- 仕事が原因で病気になってしまった。
- ポイント
- アルバイトやパートも含め、すべての働く人が対象です。
- 保険料は全額、会社(事業主)が負担します。働く人の給料からは引かれません。
雇用保険(こようほけん)とは?
一言でいうと、「失業した時や、働き続けるのが難しくなった時に生活を支えてくれる保険」です。
- どんな時に助けてくれる?
- 会社を辞めて、次の仕事を探している間の生活費(いわゆる失業手当)。
- 育児や介護のために会社を休む時のお金(育児休業給付、介護休業給付)。
- スキルアップのために専門学校などに通う時の費用補助。
- ポイント
- 加入には「週20時間以上働く」などの条件があります。
- 保険料は、会社(事業主)と働く人の両方で負担します。給与明細を見ると、雇用保険料が引かれているのが確認できます。
まとめ
| 保険の名前 | 役割 | 誰のため? |
| 労働保険 | – | (労災保険と雇用保険の総称) |
| 労災保険 | 仕事や通勤でのケガ・病気から守る | 全ての働く人 |
| 雇用保険 | 失業や休業から生活を守る | 条件を満たす働く人 |
このように「労働保険」は、働く人が「もしも」の事態にあっても安心して生活を続け、次のステップに進めるように支えてくれる、とても大切な制度です。










