今回は職業体験テイストで、キッチンカーの開業に至るまでのプロセスをご紹介しています。
自分のお店を開いてみない?キッチンカーの世界をのぞいてみよう!

キッチンカーってなに?
キッチンカーは、車の中にキッチン(台所)があって、いろんな場所に行って食べ物や飲み物を売ることができる「移動できるお店」のことだよ。 お祭りやイベント、公園、会社の近くとか、いろんな場所で見かけるよね!

なんで人気なの?
- 普通のお店より、始めるのにお金がかからないことが多い。
- 好きな場所に行って売れるから、自由度が高い!
- テイクアウト(持ち帰り)で気軽に買える。
でも、ちょっと待って!
人気だけど、始める人が多い分、競争も激しいんだ。「簡単に始められる」と思っても、しっかり準備しないと、お店を続けるのは大変。実際に、始めて3年でやめちゃう人も多いんだって。
成功のヒミツは「計画」にあり!
キッチンカーで成功するためには、ただ始めるだけじゃダメ。しっかりとした「計画」がめちゃくちゃ大事なんだ!
- 「なんでやりたい?」をはっきりさせる: お金を稼ぎたい? 自由な時間がほしい? 目標を決めよう!
- 「何を売る?」を決める: 自分だけの特別なメニュー(コンセプト)を考えよう! 他のお店と違うものがいいね。
- 「誰に売る?」を考える: どんな人に買ってほしい?(ターゲット) 学生さん? 家族連れ?
- 「どこで売る?」を探す: 人がたくさん集まる場所を見つけよう!
- 「どうやって知らせる?」を工夫する: SNS(インスタとか)でお店の情報を発信しよう!
- お金の計画をしっかり立てる: 始めるのにいくらかかる? 毎月いくら必要? 赤字にならないように計算しよう!

ステップ1:計画を立てよう!
1. 夢を描こう! (目標設定)
まず、「どうしてキッチンカーをやりたいのか」をしっかり考えよう。これが全てのスタート!
2. ライバルをチェック! (市場調査)
周りにどんなキッチンカーがあるか見てみよう。人気のメニューは?値段は?実際に買ってみるのもいいね!インターネットで調べるのも忘れずに。
3. 自分だけの「売り」を作ろう! (コンセプト・メニュー開発)
「このお店といえばコレ!」という特別なメニューやお店の雰囲気(コンセプト)を考えよう。例えば、「地元野菜たっぷりカレー」とか「宇宙がテーマのカラフルドリンク」とかね! メニューは、美味しさはもちろん、キッチンカーの狭いスペースでも手早く作れて、ちゃんと利益が出る(原価を計算する!)ものを選ぼう。メニューを絞るのも作戦だよ。

4. 作戦ノートを作ろう! (事業計画書)
考えたことを全部まとめた「作戦ノート(事業計画書)」を作ろう。お店の紹介、メニュー、売り方、お金の計算などを詳しく書くんだ。これがあると、お金を借りる時にも役立つよ。
ステップ2:お金を集めよう!
1. いくらかかるの? (初期費用)
キッチンカーを始めるには、最初にまとまったお金が必要だよ。
- 車のお金: 中古の軽トラックなら100万円くらいから。新車や大きい車だともっと高い。車をキッチンに改造するのにもお金がかかるよ。
- キッチン道具のお金: フライヤー(揚げ物用)、鉄板、冷蔵庫など、メニューに必要な道具代。
- 許可や資格のお金: 後で説明するけど、いくつか必要な手続きがあるんだ。
- 最初の材料費: 開店に必要な食材や容器代。
- その他: 看板代、保険代など。
全部でだいたい300万円~500万円くらいかかることが多いけど、工夫次第でもっと安くも、高くもなるよ。
2. 毎月かかるお金も忘れずに! (運転資金)
お店を始めた後も、毎月お金がかかるよ。材料費、ガソリン代、場所代、自分の生活費など。これが足りないと大変だから、最低でも3ヶ月分くらいは別に用意しておくと安心!
3. どうやって集める? (資金調達)
- 貯金 (自己資金): 自分で貯めたお金。これが一番安心だけど、大変だよね。
- 借りる (融資): 国の機関(日本政策金融公庫とか)は、新しく事業を始める人を応援してくれる制度があるよ。
- もらう (補助金): 国や市町村が、条件に合えばお金をくれることがある(返さなくていい!)。でも、いつも募集してるわけじゃないし、車の購入費は対象外が多いから注意。名古屋市にはキッチンカー購入費も対象になる補助金があるかも!要チェック!
ステップ3:キッチンカーを作ろう!
1. どんな車にする?
軽トラック、バン、普通のトラックなど、ベースになる車を選ぶよ。メニューや予算、どこで売りたいかに合わせて決めよう。新車か中古車かも大きなポイント。
2. キッチンを作るぞ! (設計・設備)
ここが一番大事! 食べ物を安全に作るために、保健所が決めたルール(施設基準)を絶対に守らないといけないんだ。
保健所の主なルール (例):
- 運転席とキッチンは壁で分ける。
- 掃除しやすい壁や床にする。
- 換気扇をつける。
- 十分な量の水をためるタンク(給水・排水)を用意する。※作るものによって必要な量が違う!
- 手を洗う場所と、道具や食材を洗う場所(シンク)を分ける(最低2つ)。手洗い場の蛇口は、手が汚れないタイプ(レバー式とかセンサー式)にする。
- 食材や容器をしまうためのフタ付きの棚や箱を用意する。
- フタ付きのゴミ箱を用意する。
- 冷蔵庫や冷凍庫には温度計をつける。
⚠️注意! ルールは地域によって少し違うことがあるから、車を作り始める前に、必ず!売りたい場所の保健所に相談に行こう!図面(設計図)を持っていくと話が早いよ。

3. 必要な道具をそろえよう!
唐揚げならフライヤー、クレープならクレープ焼き器、コーヒーならエスプレッソマシンみたいに、メニューに合わせて必要な機械(厨房機器)を車に乗せるよ。電気やガスも安全に使えるようにしよう。
4. 名古屋・愛知のプロにおまかせ!
キッチンカー作りは大変だから、専門の会社にお願いするのもアリ。名古屋や愛知県にも作ってくれる会社がいくつかあるよ。保健所の手続きを手伝ってくれることもあるんだって。
ステップ4:ルールを守ろう! (許可と資格)
キッチンカーをやるには、いくつか守らないといけないルールと、取らないといけない許可があるんだ。これを守らないと、お店を開けないどころか、罰金になることもあるから注意!
1. 食の安全を守るリーダー! (食品衛生責任者)
食べ物を扱うお店には、必ず「食品衛生責任者」という資格を持った人が1人必要だよ。持っていない人は、講習会(1日くらい)を受ければ資格が取れるんだ。愛知県や名古屋市でも講習会をやってるよ。予約が必要だから早めに申し込もう!
2. お店を開くためのパスポート! (保健所の営業許可)
これが一番大事! キッチンカーでお店をやるには、保健所から「営業許可」をもらわないといけないんだ。無許可は絶対ダメ!
- どこで申請するの?: 車を停めておく場所(車庫)がある地域の保健所に申請するのが一般的だよ。
- どうやって取るの?: ①保健所に相談 → ②書類を出す → ③保健所の人が実際に車をチェック(施設検査)→ ④合格したら許可証ゲット!
- 愛知県内ならどこでもOK?: 愛知県の保健所(名古屋市以外)で許可を取れば、名古屋市を含む愛知県内全体で営業できることが多いみたい。でも、ルールが変わることもあるから、必ず!申請する保健所に確認してね。
3. 料理の下ごしらえはどこでする? (仕込み場所)
野菜を切ったり、お肉に下味をつけたりする「仕込み」は、衛生面からキッチンカーの中ではできないことが多いんだ。
- どこでするの?: ちゃんと営業許可を取っている別のキッチン(友達のお店のキッチンを借りるとか、シェアキッチンとか)でする必要があるよ。
- 家のキッチンはダメ?: 残念ながら、普段使っている家のキッチンは使えないんだ。
- 例外は?: 温めるだけ、盛り付けるだけ、みたいな簡単な作業なら車でできることもあるよ。大きな水のタンクを積んでいれば、車でできる作業が増える可能性もあるけど、これも保健所に確認が必要だよ。
4. どこで売ってもいいの? (営業場所の許可)
キッチンカーは移動できるけど、どこでも勝手に売っていいわけじゃないんだ。
- 道路: 道路で売るには警察の許可(道路使用許可)が必要だけど、これはお祭りとか特別な時以外は、もらうのがすごく難しいんだ。
- 公園や公共の場所: 公園や役所などの場所で売るには、その場所を管理している人(市役所とか)の許可が必要だよ。名古屋の公園とかでもイベントの時に募集してることがあるよ。
- お店の駐車場や個人の土地: スーパーの駐車場とかで売るには、その土地の持ち主の許可が必要だよ。
5. 「開業します!」の届け出 (開業届)
個人でお店を始めたら、「開業届」という書類を税務署(税金関係の役所)に出すことになっているよ。
6. もしもの時のために! (保険)
車の保険はもちろん、もし売った食べ物でお客さんがお腹をこわしちゃったりした時のための保険(PL保険)にも入っておこう。イベントに出る時には、この保険に入っていることが条件になることも多いよ。
ステップ5:いよいよ開店準備!
1. ベストポジションを探せ! (出店場所の確保)
どこで売るかが、売上に大きく影響するよ! ターゲットのお客さんがたくさんいる場所を探そう。
- 場所の例: 会社の多い場所(平日ランチ)、ショッピングモール(土日)、住宅街、イベント会場、公園など。
- 探し方: 直接交渉する、キッチンカー専門の場所探しサイトを使う、イベントの募集に応募するなど。名古屋はイベントが多いからチャンス!
- 場所代: 場所によっては、場所代(出店料)がかかるよ。
- ポイント: 車を買う前に、いくつか売る場所の候補を見つけておくのがおすすめ!
2. 食材や容器をゲット! (仕入れ)
おいしい料理を作るための食材や、テイクアウト用の容器などを、安くて品質の良いところで買えるようにルートを見つけておこう。業務用スーパー(名古屋なら「アミカ」とか)や、ネット通販も便利だよ。

3. みんなに知らせよう! (マーケティング)
せっかくお店を開いても、知ってもらわないとお客さんは来ないよね。
- キッチンカー自体が看板!: かっこいい、かわいいデザインの車は目立つ!
- 看板やのぼり: お店の名前やメニューを分かりやすく表示しよう。
- SNSが最強の武器!: InstagramやX(旧Twitter)で、「今日どこで売るか」「今日のメニュー」などを写真付きでどんどん発信しよう! お客さんとコメントで交流するのもいいね。
- ウェブサイト: お店の詳しい情報を載せるサイトを作るのもGOOD。
- イベント参加: いろんなイベントに出て、たくさんの人に知ってもらおう!
4. 最終チェック&練習! (最終準備・試運転)
いよいよ開店! その前に、最終チェックをしよう。
- 許可証はある? 道具はちゃんと動く? 材料は足りてる? お釣りは用意した?
- 実際に料理を作って、お客さんに出すまでの流れを練習しよう(試運転・プレオープン)。友達に協力してもらって、味やサービスの感想を聞くのもいいね!
まとめ:夢への挑戦!
キッチンカーを開くのは、楽しそうだけど、実はしっかりとした準備と計画が必要なんだ。
成功のための大事なポイントをおさらい!
- しっかり計画を立てる(特にお金の計画!)。
- 自分だけの魅力的なお店(コンセプト・メニュー)を作る。
- ルール(衛生、許可)をちゃんと守る。
- 良い場所を見つける。
- SNSとかでどんどんアピールする!
- スムーズに料理を出せるように練習する。
- すぐにあきらめない!
大変なこともあるけど、ちゃんと準備して、熱い気持ちで挑戦すれば、きっと楽しいお店が作れるはず! この記事が、君の夢の第一歩になったら嬉しいな!
